12/28/2011

祖父母とここで私語す最後の正月

もうすぐお正月。

しかし、これは祖父母とここで過ごせる最後の正月になりそうだ。

祖父母は新年明けたらしばらくして生まれ故郷の島根に引っ越します。

それを知らされたとき、泣きに泣いた。

死ぬまでここで一緒に過ごせると思っていたので。介護もよろこんで引き受けるつもりだった…

小学生のときから忙しい両親に対していつも家にいた祖父母だから、存在はとてつもなく大きい。

身体の調子が悪くて一日中寝込んでいたときに、祖母は何も言わずに部屋におにぎりを二つ置いてくれた。

祖父母は自分たちの好きなことをしていつも幸せそうだった。

祖父は読書に競馬。家のことも進んで自分からやった。

祖母は絵を描きながら動物の世話をし、テレビを楽しそうに見ながら自由時間を過ごし、車も自転車も乗れないので近所のスーパーまで毎日徒歩で歩いて祖父のご飯の支度をした。
命に関わる病気を二回も乗り越えた強い人。90歳台まで生きるつもりらしい。

彼らは自分たちのやることを単なる自分の選択として位置づけ、何も文句を言わず何も見返りを求めない善人だった。

今では、このことは祖父母に甘えていた自分を精神的にも自立する機会だと考えている。

でも、やっぱ淋しい。祖父母のおかげで賑やかで朗らかな食卓だった。祖父の酔っぱらうと明るくなる性格、イカや魚や漬け物が大好きなおじいちゃん…煮物の上手なおばあちゃん…祖父の名物、テレビに向かってぼろくそに言う政治論争

来年からかは毎年正月は島根で過ごすかもしれない。

やはり一緒にそば食べて紅白見て新年を迎えて、朝、おせちと鳥だしのお雑煮と日本酒を頂く正月はかけがえがない…

こんな訳で来年は私にとっても、他のことも含めて自立の年になりそうです。

では今年ももう後少しですが、良いお年を!



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